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POP UPを終えて。僕がAIと一緒に作り上げてきたもの

執筆者の写真: 山根製菓
山根製菓
2 日前
読了時間: 4分

北千住マルイで開催した、山根製菓の販売ブランド komenotoriko のPOP UPが終了しました。


今回のPOP UPに向けて、僕はかなりの部分をAIと一緒に作り上げてきました。

商品の見せ方、売場の世界観、価格の考え方、声かけの言葉、スタッフへの説明資料、値札、POP、クーポン、ショップカード、ギフトセットの名前、販売計画まで。

ひとつひとつ、自分の頭で考え、違和感があれば直し、何度もやり取りしながら形にしてきました。

ただ、これは「AIに丸投げした」という話ではありません。

AIが勝手にブランドを作ってくれたわけでも、勝手に売場を完成させてくれたわけでもない。僕の中にある違和感や、こうしたいという感覚を、言葉にして、数字にして、デザインにしていく作業を、AIと一緒に積み上げてきたという感覚です。

たとえば、RICE CHIPSの伝え方。

「お米のお菓子です」だけでは弱い。「おせんべい屋がつくる、新しいお米のチップス」なら少し伝わる。「揚げずに焼いた、お米のチップス」なら、商品の違いが一瞬で伝わる。

そんなふうに、言葉ひとつでも何度も調整しました。

売場の設計も同じです。

単品で試してもらう商品。ちょっとした手土産として選んでもらう商品。しっかり贈り物として使ってもらう商品。そして、追加で手に取ってもらえる商品。

それぞれの役割を整理しながら、現実的に売場で動く構成を考えていきました。

デザイン面でも、AIと一緒に試行錯誤しました。

売場の雰囲気、値札、手提げ袋の案内、LINE友だち登録クーポン、ふりかけ「だしの余韻」のPOP。ときにはバランスが崩れたり、イメージと違うものが出たりしました。それでも、何度も直しながら、少しずつ自分たちらしい形に近づけていきました。

実際に売場に立ってみると、準備段階で考えていたことがそのまま通用した部分もあれば、現場で初めて気づくこともありました。

どんな言葉に足を止めてもらえるのか。どの商品に手が伸びるのか。どんな説明なら伝わり、どんな説明だと長すぎるのか。試食をした後のお客様の反応。ギフトとして選ぶ方の目線。ふりかけに興味を持つ方の理由。

そういうものは、やはり売場に立ってみないと分かりません。

AIと一緒に準備はできる。でも、お客様の反応を受け取るのは人間です。その場で言葉を変えるのも、表情を見るのも、空気を読むのも人間です。

今回改めて感じたのは、AIは魔法ではなく、道具だということです。

それも、かなり優秀な道具です。

こちらに考えがなければ、良いものは出てこない。違和感を言葉にできなければ、修正もできない。最後に判断するのは、あくまで人間です。

それでも、頭の中にある曖昧なイメージを、言葉にして、数字にして、形にしていく相手として、AIはとても強い道具だと感じています。

正直、5年前だったらこうはいかなかったと思います。

僕はChatGPTが出てきた初期の頃からAIを使ってきました。

でも、当時は今のようにはいきませんでした。

ひとつのデザインを作るにしても、そのまま使えるものはほとんどなかった。文章を相談しても、話があっちへ行ったりこっちへ行ったりして、こちらがかなり整理しないと実用にはなりませんでした。

もしその当時、今と同じようなことをしようとしたら、デザイン料金、コンサル料金、資料作成費など、大きな資金が必要だったと思います。

でも今は違います。

AIを使いこなせれば、僕たちのような小さな会社でも、限られた予算の中で勝負できる。

大きな広告費や外注費をかけられなくても、考え抜けば、ブランドの見せ方や売場づくりを自分たちで形にしていける。

今回、実際に大きく予算を使うべきところは、商品を作るための資材や、人に動いてもらうための人件費でした。

以前なら外に出さなければならなかった企画、資料、デザイン、売場づくりの一部を、自分たちの手元でかなり進められるようになった。これは、この5年で本当に大きく変わったことだと感じています。

そして正直に言えば、僕はまだAIを十分に使いこなせているとは思っていません。もしかすると、今の自分はAIの力の10分の1すら活用できていないのではないか、と感じています。

それでも、今回ここまで形にできた。

だとすれば、これから先、小さな会社がAIをどう使うかで、できることの幅は大きく変わっていくと思います。

今回のPOP UPは、山根製菓にとっても、ひとつの挑戦でした。

店舗を持たない僕たちが、お客様と直接向き合う場。商品をただ並べるだけではなく、ブランドとしてどう伝えるか。お米の新しい楽しみ方を、どう感じてもらうか。

その準備を、AIと一緒に積み上げました。

でも、最後に売場に立つのは人間です。試食をすすめるのも、商品の背景を伝えるのも、お客様の反応を受け取るのも人間です。

AIが作ったPOP UPではありません。AIという優秀な道具を使いながら、

自分たちで考え、自分たちで作り上げたPOP UPでした。

今回の経験を、次にどうつなげるか。

ここからまた、山根製菓の面白いと感じる挑戦を続けていきます。



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