「どこで買えますか?」届いたお問い合わせが教えてくれたこと

「どこで買えますか?」届いたお問い合わせが教えてくれたこと
POP UPを終えてから、ありがたいことに、お問い合わせをいくつもいただきました。なかでも多かったのが、こんな内容です。
北千住マルイのPOP UPで、RICE CHIPSののり塩味を買って食べてみたら、美味しかった。
それで調べてみたけれど、商品紹介のページにも、Yahoo!のオンラインショップにも見当たらない。
どこで買えるのか。それとも、まだ試験販売の段階なのか。
そんな内容でした。
しかも同じような声が、一通ではなく、何通も届きました。
読んだとき、正直に言うと、嬉しさと申し訳なさが同時にやってきました。
売場で一度食べただけの商品を、家に帰ってから、わざわざ調べてくださった。
それ自体が、僕たちにとっては何よりの評価です。
でも、調べてくださったその先に、答えが用意されていなかった。
「もう一度食べたい」と思っていただけたのに、その気持ちの行き先を、僕たちがまだ作れていなかった。
今回は、このお問い合わせのことを書いてみたいと思います。
初めての店頭で受け取ったもの
9月、北千住マルイで、komenotorikoとして初めてのPOP UPを開催しました。
店舗を持たない僕たちにとって、お客様と直接向き合うのは初めての経験です。
前回のnoteでも書きましたが、売場の見せ方、値札、POP、声かけの言葉まで、準備にはかなりの時間をかけました。
実際に売場に立ってみて一番大きかったのは、お客様の反応を目の前で受け取れたことです。
試食をしたあとの表情。
どの言葉で足を止めてくださるのか。
どんな説明なら伝わって、どんな説明だと長すぎるのか。
インターネットの向こう側では見えなかったものが、そこにはありました。
そして今回のお問い合わせは、その「売場の続き」でした。
7日間のPOP UPが終わったあとも、商品はお客様の家で食べられて、誰かの記憶に残っていた。
それを、届いたメッセージが教えてくれました。
売場の外が、追いついていなかった
ただ、ここで反省しなければいけないことがあります。
僕たちは売場をつくることには力を注いだけれど、
「売場で出会ったお客様が、あとで検索したときに何が見つかるか」までは、考えきれていませんでした。
山根製菓のホームページやYahoo!ストアは、うすば焼をはじめとした山根製菓のおせんべいが中心です。
RICE CHIPSは、お米をもっと自由に楽しむためのブランド「komenotoriko」の商品として、ブランドサイトで販売しています。
社内では当たり前のこの分け方が、お客様からはまったく見えていなかった。
「山根製菓」で調べても、たどり着けない。
だから「試験販売なのかな」と思われてしまった。
これは、お客様の探し方の問題ではなく、僕たちの伝え方の問題です。
一人だけなら、たまたまかもしれません。でも同じ声がいくつも届いたということは、それだけ多くの方が、探して、見つけられずにいたということです。
以前、「小さな会社に必要なのは、完成度ではなく回転数」という話を書きました。
まず出す。反応を見る。直す。
POP UPもまさにそうで、出してみたからこそ、この穴に気づくことができました。
売場は、商品と出会う入口です。
でも本当は、一度食べた人が、もう一度たどり着けるところまでが売場なのだと思います。
その道を、これから一つひとつ整えていきます。
「すぐ買える」だけが、答えではない
ただ、正直に言うと、ここには迷いもあります。
インターネットで売ること自体は、今はとても簡単です。
全国どこからでも買えて、届けられる範囲は一気に広がる。
でも、その手軽さには裏側もあると思っています。
広がるのが早い分、飽きられるのも早い。
話題になって、たくさん買われて、気づけば次の新しいものへ移っていく。
商品が「消費されて終わる」この流れは、ブランドを育てるうえでは、むしろマイナスになるのではないか。
だから、売り方については慎重に考えています。
買うこと自体が、ひとつの楽しみになるように
そんなことを考えていたとき、ある催事でご一緒したエッグタルト屋さんで、印象的な光景を目にしました。
いつでもどこでも買える、というより、出会えたときに買う。そんな楽しみ方をしているファンの方が多いお店のようでした。
あるファンの方がその催事を見つけ、仲間内のSNSに投稿しました。
すると、その瞬間から次々とファンの方が集まってきて、商品はみるみる売れていき、そのまま完売。
その一部始終を、僕はすぐそばで見ていました。
いつでも、どこでも買えるわけではない。
だからこそ、見つけたときに嬉しくて、誰かに教えたくなる。
買うこと自体が、ひとつのイベントになっている。
僕たちが目指したいのは、きっとこういう形なんだと思いました。
知ってもらうための発信は、これからも続けていきます。
でも、手に入れるまでの道のりも含めて楽しんでもらえるブランドでありたい。
そして、それが東京の下町、足立の小さな工場から生まれたものであること。
その土地の名前と一緒に、いつか遠くの誰かのところまで届いていけたら。
そんなことも、ひそかに思っています。
RICE CHIPSは、ここで買えます
あらためて、ご案内させてください。
RICE CHIPSは試験販売ではなく、正式に販売している商品です。
のり塩味は、komenotorikoのブランドサイトからご購入いただけます。
※送料は別途いただいております。
また、今後の催事・POP UPの出店情報は、Instagramでお知らせしていきます。
お近くで出店の際は、ぜひ売場で声をかけてください。
新しい味「Black Truffle」
もうひとつ、お知らせです。
RICE CHIPSの新しい味「Black Truffle(ブラックトリュフ)」の先行販売を、Makuakeで行っています。
のり塩味と同じく、グルテンフリー、油で揚げずに焼き上げたノンフライ製法です。
受付は10月31日まで(予定)。
のり塩味を気に入ってくださった方にも、まだRICE CHIPSを食べたことがない方にも、ぜひ試していただけたら嬉しいです。
おわりに
お問い合わせをくださった皆さまへ。
調べて、たどり着いて、声をかけてくださって、本当にありがとうございました。
あのお問い合わせがなければ、僕たちはこの穴に気づかないままだったかもしれません。
RICE CHIPSは、試験販売の商品ではありません。
でも、まだ育っている途中のブランドです。
お客様の声を受け取って、直して、また出す。
そうやって、komenotorikoを少しずつ育てていきます。
次にどこでお会いできるかは、Instagramでお知らせします。
見つけたら、ぜひ会いに来てください。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。



